黒色のポストイット

お酒を飲み過ぎて記憶が無くなったという話はよく聞くが、私は常々睡魔が何よりのアルコールだと思っている。

健康的なある日の昼の出来事ですら把握しきれていないので、睡魔に襲われると私の海馬はストライキしているに違いない。


昨日は絶対に楽しい日だった。
そんな日は細々としたことでも全部記憶しておきたいのに、私の海馬ときたら。

重要なところだけ蛍光ペンでマークつけときゃいいってもんじゃない。
だから急いで文字に起こそう。



今、友人の家に泊まりに来ている。
それも2泊。
先月誕生日を祝いに一緒にホストに行った子。

↓ホストに行った回
nomoment.hatenablog.com


友人が住む町に着いてからは強めに雨が降っていて、傘なんてものは荷造り中の私には到底思いつかなかったのでスーツケースを抱えて友人と2人してラーメン屋まで走る羽目になってしまった。


この話をしている時に「ひきわり」を「カイワレ」と言い間違えて友人に笑われてしまった。

私には絶対に言い間違える言葉リストってのがあって、「メンソレータム」なのか「メンターム」なのか「メンソール」なのか「めんそーれ」なのかわからなくなるっていう生きる上で全く必要の無い話をどちゃくそにオシャ散らかしてるラーメン屋でする羽目にもなってしまった。



友人の家に着いてからは、朝の4時過ぎまで『ライオンキング』の鑑賞会をしていた。


デフォルトで鬱の人間なので「ハクナ・マタタ」の精神を少しでも取り入れようとその選択をしたことは私としては避けられなかったことなのであるが、夜もふけった頃に『ライオンキング』と『ライオンキング3』を借りて雨の匂いがする街へ消えてゆく成人女性二人組は、ゲオの店員の目には一体どのように映ったのであろう。


観始めた頃既にカレンダーは進んでいたのかもしれない。
しかしおもむろにペヤング激辛マックスを食べだしてからがいよいよ本番といった感じである。


ペヤング激辛マックスを食らった私の口内はさながら阿鼻叫喚で、地獄送りにされた挙句針山を飲まされたかのよう。

口が痛いが為に世界中の空気を口内に取り込もうとする私の姿は「めちゃくちゃデカい声で鳴く黄色いニワトリのおもちゃ」と完全に一致。

その様子が友人のInstagramにあるのだが我ながら恐怖を感じる。ブス以前の問題。




話は変わるが、最近の私達はとても仲が良い。


私達の間では通話は通称「シャブ」と呼ばれていて、何だろう、盛り上がると言えば盛り上がるのだが、とにかく"キメる"というのが相応しい。

お互いに「都合が良いから仲良くしている」と言い合っているというのに最近では毎日のように通称"シャブ"を"キメ"ている。


「愛を伝えたいだとか」の歌詞解釈をして「愛」について考えたり、ハイブランドはどこの何が可愛いって言い合ったり、それよりちょっと多いぐらいの「本当のこと」を言い合ったりして。

本当のこと:しょうもないこと=6:4の割合は友人がダサいって気にしてるピアスの数とお揃いだ。


昨日の「シャブ」は一味違った。
電話の向こうには友人以外に担当君の声。
これを切ったら友人は煌びやかな優しい世界の住人だというのに私は独り、部屋で無音を聞かされるのか。

なんか寂しいなって言ったら「泊まりに来る?」だって。


いつだって私はわたがしのように軽くて甘〜い。


こうやって言ってるとまた誤解を生みそうだから私の方から言っておくけど、私は友人のこと「そういう意味で」好きなわけじゃない!変な感じになったことはマジで1回も無い!


友人と仲が良すぎて私のフットワークが軽すぎて"そういう関係"なんじゃないかって本気で母親に疑われたのは、また別の話。

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スマホでブログを編集しながら視界にちらつく黒いマニキュアも、思い出の付箋だね。
こういうところだよな。わかってんで。