逃げるは恥だが何とやら

こんばんは、20年生きてきてやっと最近自分の好きなものがわかってきたオクムラです。その中にファッションってのがあるのだけれど、今日はそれについて熱弁させてほしい。

 

私にとっての第一次ファッション革命は中学二年生に上がる前の出来事。アメリカに旅立つ友人を見送りに行ったときだった。

私の友人はTシャツにジーパンのラフな格好だったにも関わらずすごく可愛くて、対する私は中学校の体操服にユニクロのフリース。

なんだかすごく恥ずかしかった。

 友人は顔が可愛いからラフな格好でも十分すぎる程に可愛い。けど私は顔がアレなんだからせめて格好だけはちゃんとしなくちゃって追い詰められた。

 

思えば最初に他人の目を意識したあの時から”顔がアレ”ということが念頭に置かれていて、それは今ならわかるが要するにブスということで、いとあはれなり。もちろんこの時既に「顔がアレだから王道はやっちゃダメ」と思っていた。

 

それからは王道”じゃない”ファッション、すなわち青文字系の格好をすべく『古着ミックスガールズ』や『Used Mix』などのファッション雑誌を読み漁った。

(青文字系って言葉久しぶりに言ったなぁ)

 

だがしかし、雑誌名は『mer』と書いてメル、なんて小洒落たものに変わり原宿系ファッションのモデルが有名になると同時に個性的だったはずのファッションが一種の王道になってしまった。もうここには私の可愛いは存在しない。

 

ところで、私がファッションについていろいろ考える人間だからか、私の周りには服という自己表現を大事にする女の子が多いように感じる。

おかげで一人雑誌を読み漁っていた昔より情報収集が捗るようになり、好きなデザイナーを見つけたり好きなセレクトショップを見つけたり、今まで人見知りだと思っていた自分の口が止まらない場所と人を見つけた。

 

最初は「せめて格好だけは」と消極的な感情で始めたけど、一番簡単に自分を表現出来る嬉しさを覚えてしまったから、やめられない。

 

さて、話は変わる。

私は先日、自分の中に別の人格を作り上げそれを演じることで”モテ”に近づいていこうと心に決めた。

 

↓この時ですね。

nomoment.hatenablog.com

 

いやしかし”モテ”についていろいろ調べる中で、私は気が遠くなった。

ファッションは綺麗系が人気で、メイクもカラコンも断然ナチュラル。ここまでは予想通り。

だが!!!

香水にまで"王道モテスタイル"なるものが存在することを、みなさんはご存じだろうか。

 

私がモテの為にと作った別の人格を演じるには、慣れないカラコン、好きじゃない髪型、苦手なファッション、似合わない香水を纏わねばならない。

こんなにも茨の道だったなんて。私はただ愛されたいだけなのに。

 

 私にとってはこんなにも難しいことを、「かわいい」あの子たちはいとも簡単にやってのける。やはり叶わない。これだから同じ土俵で戦いたくない。

今までInstagramに「何が違うのかわからない4分割の写真」載せたり、頼んでもないのに「振り返りざま手を差し出す写真」載せる君らをおちょくって本当にごめん。

 

やっぱやーめた!!!

こんなダリいこと、やってられっかよ!

私は他人になりたいわけじゃない。私になりたいだけ。他人に愛を求める前に、自分が一番自分を愛してやんよ。

 

逃げるは恥だが何とやらって、よく言うし。ね?