働き方改革

夏の夜、田舎に帰省、カエルの鳴き声。
これを四面楚歌と喩えたのは西加奈子さんであっただろうか、
その表現を読んだ日から、絵に描いたような田舎の夏夜を具現化した我が家に、四面楚歌をみる。



お忘れの方のために説明しておくと、四面楚歌の意味は、「助けがなく、周りが敵ばかりであること」らしい。

楚という国の兵士たちが戦中身を守るため山に篭ったとき、全方位から敵に囲まれた挙句、楚で有名な歌が聞こえてきて、「あれっ?うちの味方、寝返ったんじゃね?」って戦意喪失、楚の兵たちは戦を投げ出して故郷に帰ってしまったって逸話が元になっているとのこと。


由来を調べてからは、うるさいくらいのカエルの鳴き声を聞くと、毎回毎回「敵軍のお偉いさんは、どうして楚のベストヒットチャート知ってたんだろう」とか、「そんな作戦で勝てるわけありません!って反発無かったのかな」とか、「日本だったら天城越えか?ダイレクトに木山裕策か?」とか、いらんことばかり考えてしまう。

それに、件の逸話から「四方を敵に囲まれた状態」の部分だけを拾った四面楚歌なんて、「四面敵兵」でいいだろうに、と思う。


私だったら、「四面楚歌」と言うくらいなら「歌を聴いて帰宅する兵」の部分に着目して、「ノー残業デー」って意味で使うかな。
終業のチャイムが合図よ!全員解散!!!


四方を敵に囲まれてるのにノコノコ帰って、途中で袋叩きにされなかったのかな?と思うから、それってやっぱり定時で上がる時のドキドキハラハラまんまじゃん。

今日から四面楚歌は、ノー残業デーって意味な。