目の色変えて

私史上稀に見る速さでカツカツと画面をタップしモヤモヤを文字におこしているのは他でもない、
たった今食べている、めちゃくちゃ不味いウインナーのせいだ。



料理が出来ない。

三時間かけて回鍋肉を作ったり、2時間かけて作ったカレーに肉を入れ忘れたり。



今「不器用なんだね笑」と思ったやつはワンピースを23巻から読み始めたのと同じくらい理解度が低い。

はっきり言うが、手先は器用。
結ばれた輪ゴムを解くのが誰よりも上手いし、1ミリも隙間を作らずシールを貼る雑用は私しか完璧にこなせなかったし、牛乳寒天が固まる前の気泡をつぶすのはいつも私。



では何故料理が出来ないのか。
それはかなりの完璧主義が原因。
レシピに表記された曖昧な数値に頭を悩まされること山の如し。



例のめちゃくちゃ不味いウインナーは、普通に焼いた。
なんなら説明なんて読まずに焼いた。

心配無用!

中学時代、英語の授業で「切り込みをいれないとウインナーが爆発して大パニック」って歌わされたことがあったから、切り込みを入れるのは断じて忘れていない。
しっかり切り込みを入れ、フライパンで焼いた。

だけどもあまりに不味い。
ので、不安になってパッケージ裏の説明書きを読んだ。


「召し上がり方
【おすすめ】焼く場合:フライパン等で油をひかずにきつね色になるまで焼いてください。」



はて……
きつね色……とは…?

申し訳ないが私はきつねなんて見たことない。

「きつねってのはただの比喩だから、きつねを見たことが無くても大丈夫!」

そんな声が聞こえてくる。

では百歩譲って焼き色がきつね色でいいとしても、きつね色にすべきなのは表面なのか?
一部分でいいのか…?それとも全体なのか…?
表面ではなく切り込みから覗く肉の部分という説も捨てきれない。結局中が温まってないと食われへんし。


これでわかったろう。
こういう曖昧な表記が全く理解出来ない。




最近ヘアカラー界隈で「ミルクティー、茶葉おおめ」というオーダーがあるらしいが、茶葉が多いも少ないも、どこのミルクティーが世界基準なのか教えてほしい。
販売元で色違うやん。

リプトン、午後の紅茶紅茶花伝
さぁ選べ。

※ゴンチャとか言うの無しなんで



数年前Twitterか何かで「まつざきしげる」色が爆誕したと目にしたけど、私の人生におけるここ数年、色に対しての感覚が私自身と世界でかなり違うようだと実感する。

松崎茂の色って一体何なんだよ…


色ってのは明度、彩度、色相で推し量るもんだと私は思っていたんですけどね。
もしくはカラーコード。これがいい。はっきりしてる。




「一般常識的にきつね色が何色か知っておくべき」と抜かすやつは、「最近どう?」と曖昧な探りを入れられた時の、何を聞かれてるかよくわからない気持ち悪さをきっと味わったことがないんだろう。幸せそうで何より。



Q.そもそも5mlを「小さじ」と決めた輩は一体誰なんだ?

A.香川綾



Q.見知らぬ誰かが知らない間に決めたルールを1度も疑わず則って生活出来る人って一体何色なんだろうね。

A.肌色


肌色が何色か説明出来る人いたらどうぞこちらまで。