landmine思考は地雷女と化す

「あいつら縦横無尽に動き回るからな!」

弟がおもむろにバイト先のデブ達に文句を言い始めること数分、ついに声を荒げ言い放つ。

周りを全く見ない上に自分の車幅を全く理解していない為、あらゆるものや人にぶつかりまくるらしい。
「原付の気がしたけどハイエースだった」みたいな話だ。



先程私は"デブ達"と説明したが、弟の言葉から引用したものである為、私自身は肥満体型の人を"デブ"と呼ぶことに余りしっくりきていない。
デブは何となく、脂肪ではなく筋肉という印象があるからだ。

そうなってくると相撲取りなんかはマシュマロボディならぬ筋繊維ボディだと聞いたことがあるし、"デブ"に属するような感覚があるが、彼らは職業柄なので"プロのデブ"となる。

しかし相撲は昔からある日本の国技なので、ゴルフのように"プロ"ってのは違うんじゃないか?と。

閃いた。そうだ、
"老舗デブ"にしよう。


そんなことを考えるより先に調べた方が早いと、"デブ"の語源を調べてみた。

諸説あるらしいが、江戸時代の言葉、「でっぷり」や「でぶでぶ」を語源とする説や、「出不精(でぶしょう)」の略だと謳う説もある。

中でも驚いたのが、「Death and Burst」からきているのでは?という説。

「(死と爆発)」って、"デブ"は歩く爆弾…?
そんな十字架を背負わせるなんて、最初に"デブ"呼ばわりした人間は極悪非道人だ…


知ってしまった所以、これから先、肥満体型の人を見つける度に手を合わせて神に祈りを捧げてしまいそう。
今日も祈りを、大蛇のようなロザリオで。