コンサバになりたい

田中みな実さんには誰もなれない…」

その時私は、竹刀の両端を掴み腕を後方へ回していた。
こんなことをやっているのは、戦いたいからではない。肩甲骨の筋肉を鍛えている。

ここを鍛えると、痩せやすい体質になると田中みな実さんが話していたからだ。
美のシンボルとして崇め奉られている人が言っているのだから、信憑性はかなり高い。

しかしながら、ガラスに反射した自分自身は喧嘩ふっかける間際のスケバンのようである。
田中みな実さんには程遠く、しばしこの世界の悲しみに暮れることとなった…